第二の自転車人生

ロードバイク乗り始めて9年目にして頚椎を痛めドロップハンドルを持てなくなった男のそれからの自転車生活

和田峠に挑戦 vol.1

以前藤野側(南側)から登って反対側に降りる途中、登ってくる人たちの顔が尋常じゃなく大変そうだったのが気になっていた。

ルートラボで見てみるとピークの左右で傾斜が明らかに異なる。

ネット上の書き込みを見ても、足を着いた、登れなかった等の書き込みが散見されており、いつかは行かなくてはと思っていたのだ。

お盆休みの最終日、夕べの酒もほどほどで早く目覚めたとなれば行かざるをえまい・・・

秘密兵器は凍らせたポラールのボトルだ。氷が4時間持つ。

連休中の早朝ということで、いつもは避けている町田街道で最短で高尾まで行き、高尾街道~陣馬街道とつなぎ、いよいよ入り口へ。

f:id:olive-garlic:20130816091608j:plain

しばらく坂も緩やかでのどかな風景が続く。

f:id:olive-garlic:20130816091119j:plain

さあ、いよいよ激坂の始まりです。

f:id:olive-garlic:20130816092609j:plain

半原峠、ヤビツ峠、牧馬峠にしても激坂一部分で大部分は急な坂で走りながら足を休めるポイントもある。

ここは違う。登っても登っても激坂が続く。座っても踊ってもキツい。

ルートラボで現在地を確認しながらあと少し、あとヘアピン5つ、4つと数えながらがんばったが、限界は意外と早く訪れた。

f:id:olive-garlic:20130816170036j:plain

ヘアピンあと3つのところで撃沈・・・

一度止まってから復活するのは無理に思え、そこから1キロくらいバイクを押した。

上には誰かいるはずなので、押したまま登り切るわけにもいかず、最後のヘアピンから何とか乗ってみる。足がつりかけながらもなんとか登頂。

f:id:olive-garlic:20130816100540j:plain

【最後のヘアピン:こうして写真で見ると登って登れないことはなさそう。でも無理】

ピークに着くと、今年50回目という方がいてしばし談笑。足を着いてもまた乗ればいいとのアドバイスを戴いた。

ここで第一のショックな出来事が発覚。

自分のバイクのギア構成はフロントが50-36、リアが12-26なので激坂では当然36×26に入れっぱなしということになる。

ところがふとリアを見たところ、歯が一枚残っていたことに私は愕然とした。

36×24と36×26だと単純計算で8%以上違う!おいおい、もしかしたら登れてたかもしれないじゃないか・・・

しばらく休んだ後、藤野側へ降りる。

大垂水峠を越えるのが普通だが、今日は失礼させてもらい津久井湖経由で楽をさせてもらうことに(^^;

しかしながら下界は暑い。4時間以上経過しボトルの氷は消失しているので、コンビニで氷を仕入れ頭に冷水をかけながら走行。コンビニが無かったら熱中症で死亡確定であろう。

第二のショックなことはこのブログを書いているときに起こった。

過去のデータを調べると2007年にショップのクラブランで和田峠に登った記録があった。藤野側から登ったのかと思ったらそうではない。6歳若かった自分はキツいキツいと文句を言いながら激坂を足も着かず登りきっていた・・・

f:id:olive-garlic:20130816173909j:plain

【2008年当時の走行記録:平均速度が24.6km/hは集団走行ならでは。】

当時ヤビツのタイムが今より10分以上早く、体脂肪は10%を切っていた。

その時は自分の自転車生活のピークだとは気づかなかった。ちなみにその直後最初の大きな故障に見舞われ4ヶ月間椅子に座れないという事態になることもまだ知らなかった。

 

巨大なラスボス和田峠よ、まだまだ高い壁であってほしい。(一度は勝ってるけど・・・)

 

リアを使い切ったとしても登れるとは思えないのでフロントインナーを34Tに替えて再挑戦したい。

 

奥多摩大回りコース

都民の森経由の奥多摩コースは相棒だったK氏と良く通ったものだ。

朝6時に尾根幹道で待ち合わせ、淺川経由で秋川街道に入り武蔵五日市駅から檜原街道ー多摩周遊道路をつないで都民の森、風張峠を越え奥多摩湖まで下り青梅街道で多摩川沿いを下る。

ドアツードアで160キロで9時間くらい。

山を降りてから猛暑のなか平地を長距離走るのが辛かった。

充足感のあるルートだったが、昨年小説「追い風ライダー」を読んで奥多摩大回りコースなるものがあることを知った。

ヒロインである未亡人は武蔵五日市まで輪行し、奥多摩大回りコースで青梅まで90キロ走るのだ。

いつか行きたいと思いつつも躊躇していたが、武蔵五日市まで車で自転車を運べば何とかなるだろうと思った。

駅前のコイン駐車場に車を置きスタート。コンビニで水と食料を買い少し進むと分岐点に。

f:id:olive-garlic:20130804102601j:plain

ほとんどのサイクリストは右へ。自分もこれまではそうだったが今回初めて左へ。

すぐにつづら折の坂になり、第一のピーク越え。

甲武トンネルを過ぎ坂を下りてR18へ。

都民の森経由コースよりもずっと前に開発された道路らしくずっと集落の中を進む感じ。自販機も多く、水の補給に苦労することは無いだろう。f:id:olive-garlic:20130804112001j:plain

【家はそこそこあるが、空き家や営業していない店多し】

f:id:olive-garlic:20130804113323j:plain

【商品は酒まんじゅうのみ】

f:id:olive-garlic:20130804120605j:plain

【水のみ場の水はぬるかった。】

 

小さいピークを過ぎて一度降りてから、かなりの急坂を登りつづける。

初めての坂は終わりが分からず行けども行けども急坂が続いた。

いつ足を着いてもおかしくないと思っていたが、ついに峠に到着!

峠の表示は無い代わりにバス停があった。

f:id:olive-garlic:20130804125405j:plain

【バス便は1日2本、メカトラに見舞われたらタクシーを呼ぶしかないだろう。】

 

奥多摩湖までの道は下り一辺倒では無く細かい登りが多くあり、都民の森経由コースほど快適では無かった。

奥多摩湖からはずっと小雨で、本降りになってきたところで武蔵五日市駅に到着した。

獲得標高は2643mだった。

小説「追い風ライダー」では星三つをつけられていたが、評価どおりの良いコースだった。

いつの日か家から自走で行ってみたい。

 

奥多摩一周(風張峠経由)

あまりにも暑いので平地を長距離走ることを避け、車で自転車を運びで武蔵五日市からのスタート。

サイクリングシューズを忘れてきたことにショックを受けるが、ペダルがMTBタイプの片面平らのものでよかった。

今日も猛暑日で山の道でさえも暑い。

また、下のほうから山頂付近のルートが見えるポイントがあり「あんなとこまで登るのかよ!」という気分になる。

f:id:olive-garlic:20130710130539j:plain

【写真1:上から下を見下ろした図】

山頂近くの都民の森で最初の雨に降られたがすぐやんだ。アメッシュで見ると5分くらいであっという間に雨雲が発生している。

山の天気は恐い。

都民の森は平日なので閑散としている。

今年開催されるロードレースを記念した銅像が建てられていた。

f:id:olive-garlic:20130710133510j:plain

【写真2:都民の森に設置されていたゆりーと像(前輪がカーボンで後輪はディスクホイールだが細いスポークを表現することが無理で妥協しただけかもしれない。)】

都民の森をでて数キロで風張峠だが、登ったり下ったりしているうちにいつの間にか通り過ぎてしまった。どこがピークなのか分からない充実感の無い峠だ。

奥多摩湖までの下りは何度通っても気持ちがいい。

傾斜がゆるく、登ったり下ったりせず路面もいい。

 

約15分間、奥多摩湖まで至福のときを過ごした。

 

奥多摩湖を過ぎ青梅のあたりで2度目の雨。

f:id:olive-garlic:20130711062129j:plain

今度はかなり強烈で30分ほど足止めを食らった。

雨はやんだがずっと路面が濡れていたためタイヤが水を巻き上げ靴をびしょぬれにしながらも武蔵五日市に到着。

夕方の道路は渋滞が多く、結局家を出てから戻るまでの時間は10時間ちかくかかり自走と大差なかった。

ヤビツ登攀成功(ただし裏から)

表ヤビツはまだ自信が無いので裏から(^^;)
相模川を上って支流の串川経由で宮ヶ瀬に出る予定だったが、相模川はあまりにも大型トラックが多く断念。6個のトンネルを通っていくことに。
お化けが恐くなくなった今、狭いトンネルでトラックに追い越されるほど恐ろしいことは無いので道路右側の歩道を進む。(左側の歩道は狭い。)

f:id:olive-garlic:20130605101242j:plain

裏ヤビツ入り口にほとんどノーダメージで到着。

裏ヤビツは表と違い傾斜がゆるく、キツイのは最後のちょっとだけだ。風景も良い。
日陰が多いので夏のライドにはおすすめだ。

f:id:olive-garlic:20130605102407j:plain

ピーク手前の湧き水ポイントで給水し峠に到着。

 

f:id:olive-garlic:20130605113509j:plain


ケータイの電波が来ているのがうれしい。1年前に来た時のソフトバンクは1ミリたりとももつながらなかったものだが、今はどうなのだろうか?

来た道を戻るのもつまらないので帰路は二宮で海岸線に出てR1~R134~境川で帰宅。
心地よい疲れ(^^)

表もそのうちに・・・

東京縦断

出かけてから行き先を決めるあるいは変えることが多くなった。

連休後半初日もそうだった。本来であればヤビツを攻めるのが筋というものであろうが…寒かったので急遽予定を変更、ゴールデンウィークであれば上りの道路はすいているだろうと判断。

普段であれば東京方面へ向かう場合、遠回りして多摩川を使ったり綱島街道を使ったりしていたのだが、今日は正々堂々とR246で北上。

f:id:olive-garlic:20130503091734j:plain比較的すいていたのは多摩川を渡るまでで、結局都心を抜けるまでは渋滞の連続。まあ普段よりはましなのだろうけど…

皇居からは迷いながら東京駅、上野駅秋葉原駅を通過。道はそれほど混んでいないが、信号の多さに閉口。

埼玉に入りまともに走行できるようになったが、結局目的地である、バイクプラス三郷店に到達したのは約4時間半後の午後1時過ぎ。

追い風と停止時間の長さでほとんどダメージ無し。

9年前私にロードバイクを売りつけた男と旧交を温めた。

f:id:olive-garlic:20130503134143j:plain

そばとカツ丼のセットを食べて帰路に着いたが、既に2時過ぎ、帰路にまた4時間半もかかった日には夜の酒席に間に合わなくなってしまう。ということで、60キロ相当を輪行して帰った。

f:id:olive-garlic:20130506220442j:plain

【夜のメニューの一部(イメージ映像)】

 

一日おいて5月5日

ポタリングして髪でも切って帰ろうと思って家を出たが(ヤビツを攻める気無し)、あまりにも天気が気持ちいい。

世田谷通りで環八に出たところで、急遽予定を変更!環八を北上することに。

南風に乗って軽快に進む、と言いたいところだが信号が多すぎる!2分走ると1分止まるくらいの感覚。

今日も閉口するも、赤羽で荒川を渡ってからは軽快に走行し、松原団地に到達。幼いころ住んでいたところだ。ここにくるのは45年ぶりくらいだ。

25棟という記憶だけを頼りにGoogleMapを見ながら右往左往することしばし、現地にたどり着いた。

f:id:olive-garlic:20130505131921j:plain

However、思い出の建物は取り壊されていた。

郷愁にひたる間もなく帰路へ。今日は輪行袋を持っていない。

コンビニでおにぎりを補給して4号線を経由して環七へ。来た道を帰っても面白くない。

環七は環八よりも信号停止が少なかったが、同じように西武線東武線を越すたびに自転車から降りて押さなければならないのには閉口。(今回は閉口が多い。)

世田谷通りー津久井道の最短距離で何とか明るいうちに帰宅することが出来た。

135キロしかないのに走行時間は9時間に達した。そのうち実に3時間近くは停止時間だった。

都心の道は必要がなければ走りたくないと思った。

 

2日間の走行データ

1日目: 3:28:25(停止時間: 1:13:37)

距離: 79.98 km、平均: 時速 23.02 km

登り: 237 メートル、カロリー: 1349kcal

 

2日目:5:58:08(停止時間: 2:43:07)

距離: 134.35 km平均: 時速 22.51 km

登り: 3607 メートル、カロリー: 4163kcal

※そんなに登ってないしカロリーも3000弱と思われる。

ヒルクライムのリハビリテーション

昨年7月11日に表ヤビツを登って以来のヒルクライム
いきなりヤビツや和田峠は無理かと思い、ホームコースである半原峠を選択。
クラブランなどで十数回くらいは登っただろうか。
全長4キロ程度と短いが、最大斜度が14%くらいあるから侮れない。
クロモリで登るのは初めて。プロムナードハンドルだし、いつもの50×34ではなく50×36であることが不安視される。
 
相模川河原のバーベキューを横目に見て、中津川との分水嶺をひいひい言いながら越える。
ちなみにこの激坂はまだ本番ではない。
f:id:olive-garlic:20130428103017j:plain

峠入り口に到着。

f:id:olive-garlic:20130428104144j:plain

足を着かないで登るのが今回のテーマなので登りきるまで写真を撮ることができなかったが、緑に囲まれて眺めがいい。車が少なく路面状態も平坦な良いコースだ。

14%の坂も何とか通過、20数分で峠のピークに到着。

f:id:olive-garlic:20130428111039j:plain

いつもより多少時間がかかったような気がするが正確なタイムは不明。タイムを測る峠はヤビツだけ。
降りてから宮ヶ瀬周辺をゆっくり走る。数キロアップダウンが続くところで、クラブランでは何度もちぎれたものだ。

f:id:olive-garlic:20130428114520j:plain

一瞬裏ヤビツに行こうかと思ったがやめておいてよかった。

f:id:olive-garlic:20130428115637j:plain

宮ヶ瀬エリアを越えると串川沿いの下り基調なのでそれなりに飛ばすが、途中足がつりそうになり、やっぱりゆっくり走る。

次の目的地のパン屋で食事と思っていたが、我慢できずにコンビニのサンドイッチで補給してしまったのは残念。

で、パン屋に到着。

ここは以前多摩境の隠れ家のような場所にあったが、先月南大沢の団地に移転。少し分かりやすくなり客が増えたようだ。ここのパンじゃないとというファンは多い。

f:id:olive-garlic:20130428135153j:plain

連休中の主食用にカンパーニュを3ホール(約1.5kg)購入して帰途へ。

本日の走行:時間3:41:19、距離70.45km、獲得標高1457m、平均速度19.10km/h

いかに山岳ありとはいえ時速20キロ以下は残念、しかも停止時間を入れると14.01km/h…

尻の骨も痛い。いろんな意味で体重を落とさなくてはと思う。

ヤビツ考

7年前初めて登った本格的な峠がヤビツだった。
登っても登っても終わりがなく、あとカーブひとつで菜の花台というところで足を着いてしまった・・・
あまりの苦しさに、素人をこんなところに連れてくるとはと半ば怒り、二度とくるものかと思ったものだ。
途中の菜の花台からの眺めは最高だったが、その後何度も来ることになるとはそのときは思わなかった。

f:id:olive-garlic:20130417222600j:plain 【7年前はじめて登ったとき。菜の花台で。上下ユニクロww】

秦野方面からの登り、通称表ヤビツは近郊のサイクリストにとっては特別な場所だ。
自転車乗り同士でヤビツの登坂タイムを言えば、「ああ、そういう実力なのね。」とすぐにわかってしまう。
言わば名刺のようなものであり、ここまでネームバリューのある峠は他に無い。
道程11.7km、標高差659m、平均勾配5.6%。
和田峠、風張峠、乗鞍(行ったことないが・・・)もっと高い峠、勾配の強い峠はあるが、ヤビツには数字以上の何かがある。
 
ちなみにヤビツが関東標準たる所以は、
1.首都圏都市部から近い。
2.スタート地点が分かりやすい(R246スタート)。
3.路面が整備されていて走りやすい。
4.高度な体力が要求される。
5.名前がかっこいい。
といったところか。
 
ちなみに自分のこれまでの登坂記録
20060503 記録なし マイミク走行会
20070429 50'08" マイミク走行会
20070504 51'16" ソロ
20070509 48'47" ソロ(輪行
20070528 49'01" ソロ
20070813 48'28" クラブラン
20070815 47'52" ソロ
20100502 49'58" クラブラン
20100613 50'16" クラブラン
20120711 59'58" ソロ
スタートはすべてR246の名古木(ながぬき)交差点。信号待ちを避けるためか途中のコンビニから測る人も多いが、正統は名古木からだと思う。
フレームはすべてcannondale six13だったが、パーツはzonda→eurus、centaur→record等々グレードアップしており、タイムアップは機材の恩恵の噂(汗)
次はクロモリ、プロムナードハンドルにつき、ついに1時間超えか・・・?

f:id:olive-garlic:20060503124416j:plain